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La Vie d'un Guide

山の男! 江本悠滋のBLOG

昨日の打ち合わせで・・・

昨日は某出版社さんとの打ち合わせでした。

話しの中でガイド業の大きな問題点が話題に上がりました。

それは【ガイド料が解りにくい】です。

一般的に日本ではガイド個人が自由に価格設定をしています。

確かにクライミング講習や各ルートガイドの料金は様々で値段の違いとサービスの違いが
解らないと言う事です。

ルートガイドに関してはまず【資格】の違いがあり、そして【サービス】の違いでしょうか。
しかしこの【資格】は以前にもBLOG内で書いたように・・・手を上げただけでガイド協会
の有資格ガイドに成った人が圧倒的に多いのも事実で、自分のように国家資格(フランス)
を取得した人は居ないのも事実です。
どこの資格も持たないでガイドを行なっているガイドが居る事も事実です。

なのでガイドの料金も一概にあの人は安い、あの人は高いと言うのは難しいのが現状です。

自分がガイドを職業に選んだのには自分がフランスで憧れたガイド達のかっこよさです。
人としてもかっこ良いのですが、生き方や生活レベル、回りの人、時間の使い方など色々な
面で優秀な彼らが僕の辞書に意味する『ガイド』です。

山を十分楽しみ、恥ずかしくレベルでそれらのアクティビティーを行なうだけの能力を維持
して、大手企業のサラリーマンに負けない程度には稼ぐ!
              ※山=企業でそのエリートサラリーマン=ガイドかな(笑)

そして一般的な家庭よりは楽しそうに生きる!

それが僕の理想かな。そして、こう言うのがガイドに対する一般的の印象に成ってくれたら
と思います。

ガイド料に関しては、僕のような登攀系のガイドは1度に案内できるクライアントが1人か
2人です。そして、仕事が集中する週末は月に4回、そして天気が悪ければ無収。
もちろん健康でなければ仕事にも成らないし、屋根の上で働く大工さんよりも危険な場所で
の職務が多い、山へ入れば長時間の労働で、ガイド業は究めて専門的な仕事です。
これらをふまえてこの人件費に値段を付けるのは難しいですし、安いわけがないのです。

なので大切なのはいかにガイドの価値を上げるか。

それはガイドにしかできない事です。
  1. 2009/06/09(火) 14:10:25|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
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コメント

私も同感です

私は岩と雪のバリエーションはほとんどガイドと一緒に行っています。

ガイド料は金額だけをみた時、私のような庶民にとっては安いとは思えません。
しかし実際に危険な岩や雪の現場でガイドがしていることを見、ガイドの仕事を理解するようになった今は決して高いとは思いません。

自分自身の安全を確保しつつ、技術や体力のないクライアントが満足するようなガイディングをいつもしなくてはならないわけです。

ガイドも当然年もとるし、いくら鍛えていても体も老化していく、専門職としての技能もキープしなければならないし、厳しい職業だと思います。

  1. URL |
  2. 2009/06/11(木) 14:39:51 |
  3. Angel Face #-
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