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La Vie d'un Guide

山の男! 江本悠滋のBLOG

これから”シメ”に入ります♪【追加版】

20090125140652

午後、クリニックの閉めにガラガラ沢へ向かうハイク中。

上部では無名沢のトップ下からパックリ割れてました。

林道で当事者達と少し会話もしました。

今日は、雪崩が起きてもおかしく無い日でした。

それをどう受け止め、どのように行動するか・・・

それは雪崩が起きない日が有ると思うか思わないかなのかもしれません。

ren_02.gif

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  1. 2009/01/25(日) 14:06:55|
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  4. | コメント:7
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コメント

根拠を教えてください

> 今日は、雪崩が起きてもおかしく無い日でした。
向学のため、どのような根拠を持ってして、
雪崩が起きてもおかしくない日である、と判断されたのか
お教え頂けませんでしょうか?

はじめてのコメントながら質問で申し訳ありませんが
よろしくお願い申し上げます。
  1. URL |
  2. 2009/01/28(水) 14:44:46 |
  3. td #2x.LPFvg
  4. [ 編集]

Re: 根拠を教えてください

tdさん

どうしてだかご自身で考えてみましたか?

現地にその日居なくても、それまでの積雪や気温の変化などでもおおよその想像はできます。

さらに詳しくは是非講習にご参加下さい。
  1. URL |
  2. 2009/01/28(水) 23:54:10 |
  3. えもと #-
  4. [ 編集]

わからないから質問しました

お返事いただきましてありがとうございます。

> どうしてだかご自身で考えてみましたか?
数日前に雨が降り、吹雪がありました。
ですから、雨で凍った上を雪崩がすべったのだろうと
当初は考えてみました。


ところで、よくわかりませんのは
「今日は雪崩がおきてもおかしくない日でした」
と断言されている状況で、
江本様は、お客様を連れて、ガラガラ沢を滑られています。

無名沢とガラガラ沢ですと、その危険度は
どちらも同程度に(むしろガラガラ沢のほうが)高いと
小生は考えております。

よって、江本様がガラガラ沢に入ったということは、
その雪崩の危険について、どのような種類の危険であるのか
その辺を判断されたのではないかと想像しております。

でなければ、雪崩が起きてもおかしくない場所に
お客様を連れて入ったということになりますし、
江本様のような方であれば、それはないと思っております。


ですから、無名沢では起きてもおかしくなく、
ガラガラ沢では大丈夫であるとお考えになる
その辺の判断は、どのようなことに根ざしているのか
それをお聞きしたかったまでです。

ですから、「講習に来てください」というお返事は
ちょっと筋違いに感じております。

簡単に書けないような感じでしたら、
お返事は結構でございます。

不躾な質問にお答え頂きましてありがとうございました。
  1. URL |
  2. 2009/01/29(木) 17:10:12 |
  3. td #L9FLFt/w
  4. [ 編集]

Re: わからないから質問しました

tdさん

僕の答えを不快に捕らえられたのであればそれは残念です。

このBLOGと言う不特定多数の方がみられる場所なので多くを細かく触れないようにもしています。
なので全てのコメントや自分の判断を他の人に【明確】に伝えると言う事は各個人の経験や知識
などが違えば違う程に難しいと言う事をご理解下さい。

大切な事は【情報の使い方】です。

この白馬と言う場所は今シーズンも非常に多くの日数を仕事の場としてもプライベートな時間と
しても過ごしていますし現地では多くのローカルとのコミニケーションも有りますのでその日の
違う山や違う斜面(方角)での状況などの情報が入って来ます。

またこのコメントした前日から白馬にには来ていましたので自分の目で見た前日の山の状態の情
報も入っています。

そして当日は朝から八方の稜線で講習会をしていましたし、我々が入る前に実際に当日ガラガラ
沢へ入った知り合いとの情報交換も有りました。

これら、これ以外の様々な情報をベースに【今の個人的判断のリスクレベル】をもうけるのです。

この【個人的判断のリスクレベル】は行動の1つの目安に成ります。

そしてこのリスクレベルは例えば0%(0)~100%(10)で表すのであれば【0】のリスクである事は
この山の世界ではあり得ません。

常に山に入ればリスクは有ると言うのが前提です。

tdさんが言う『雪崩が起きてもおかしくない場所に お客様を連れて入ったということになります』
これでは山には入れません。必ず雪が有れば雪崩は起こりえるのです。なのでそのリスクをできる
だけコントロールするのも知識や技術、経験であったりもします。

この意味が前回の記事の
【それは雪崩が起きない日が、有ると思うか思わないかなのかもしれません】
と言う言葉の意味なのです。

= 雪崩が起こらないと決めつけて行動しないようにしましょう。

と言う事です。

こうした山に対する根本的な考えやそのリスクをコントロールする【リスクマネージメント】を知り
たいのであればこの場であったり本や技術書を読むだけでは無理で直接山の中で感じ取り身につける
事しかないのではと思い『講習会に参加して下さい』とさせて頂きました。

少しは僕の言葉の【意味】が伝われば良いですが・・・

PS:もし議論が【無名沢とガラガラ沢のどちらが危険なのか?】であればtdさんの意見が正しいか
正しくないかは僕にも明確な答えは無いでしょうね。なぜならリスク【10】はその判断が正解かは
実際に斜面に入ってみない事には答えが出ないのと同じで個人の判断スキルは個人で成長させるし
かないからです。
  1. URL |
  2. 2009/01/29(木) 22:34:26 |
  3. えもと #-
  4. [ 編集]

情報の意味

江本様

ご丁寧な返信を頂きましてありがとうございます。

江本様は「情報の使い方」をご指摘されておりますが、
情報の意味をご理解されていますでしょうか?

江本様のような高名な方が、
「今日は雪崩が起きてもおかしくない日でした」と
事故直後にブログのような不特定多数の方が閲覧する場所に書けば
「そんな危ない日に、事故者達は滑りに行ったのか」といった
非難のそしりを、関係者は受けることになります。


江本様がご指摘されているように、山にはゼロリスクはあり得ません。
それを理解した上で、申し上げたいことは、
言葉の使い方とそれが与える影響について、少し軽率なのではないでしょうか。


また、小生の最初の問いは、そこまで、断定的に
「今日は雪崩が起きる日でした」と言われるのであれば
自然コンディションが具体的でどのようなものであったのか、
それを平易に表現できてこそプロではないか、と考えた次第です。

それに対し、講習会に来てください、とか、
ブログは不特定多数がみているので細かいことを書きません、
と言われるのは、どうなのでしょう。
感覚は伝えられません、と言われても、それは端より自明です。

ある事柄を、経験も知識もない方が、江本様が書いた意図とは
異なった理解をするリスクを考えていらっしゃることは分かります。
であるならば、なおさら「今日は雪崩が起こる日でした」などと
安易に書くべきではなかったのではないでしょうか?


小生は山で友人を亡くしております。

そのとき、新聞は、著名な登山家のコメントを取り
「今日は雪崩が起きてもおかしくない日だった」といった記事を
書きました。その登山家は、その山から離れた場所にいましたし、
その日のコンディションをきちんと言語化して語ることもしませんでした。


社会的立場のある方、著名な方の発言が、日本では
懲罰的なニュアンスを持ち、市井の人間に対して、
時として暴力となることがあることを、ご理解いただきたく思っております。


度々の返信ありがとうございます。
  1. URL |
  2. 2009/02/04(水) 17:09:57 |
  3. td #ZSO8uOkY
  4. [ 編集]

Re: 情報の意味

tdさま

お返事、ご意見ありがとうございます。

自分としても言葉の重みに関しては十分考えて書かせて頂いているつもりですがtdさんのように
不快に思われる方がいらっしゃるも事実ですので申訳ありません。

『小生は山で友人を亡くしております。』

と言う今回の内容でtdさんが思われる事が少しクリアーに成りました。
当然事故にあった場合はtdさんが書かれるように『著名な人のコメントが・・・』と言うご意見
は日本ではあり得るだろうと思います、その事は自分も理解してしているつもりです。

まず今回僕が『雪崩が起きてもおかしくない』と言う事を書いたのは事故の当事者が生きて救出
されている事が一番の大きな理由です。

もし、それが最悪のシナリオの場合であったらそうは書いていません。

そして、彼らがグループが自らの力で流された仲間を生きている時間内に発見することができ、
救出、救助の要請を行なえたと言う彼らの能力【雪崩が実際に起きた場合の対処方法を学び実際に
その力により仲間を救出する】が最大の評価ですし、最高の結果だと思っています。

それ以上に良いも悪いも判断は出来ません。(その日山に入った事をどうこう言い出してはきりが
ありません。山は自由の空間です。規制やルールに縛られる今の社会の中で個人が自分達の判断で
行動でき、それを許される事が可能な数少ない場所だと自分は考えますし。そうであって欲しいと
願っています。)

ただ、今もニセコと言うゲレンデと山との境目が無いような場所でビーコンも付けず、独りでザック
も持たないで裏山へ入って行く人を見るとこうした事故を想定しているかと疑問に思います。

それが、前回も書いた『事故は起きるものとして行動して欲しい』と言う僕のコメントでした。

自分も山で一緒にガイド資格を取得した友人を3人、尊敬する兄貴的ガイドを2人も山で亡くして
います。
tdさんと同じ気持ちを自分も感じたのかどうかは解りませんがその苦しみ、悲しみ、は十分に理解し
ているのも事実ですしその気持ちは忘れる子事はないです。

なので、『山では命を落とさないで欲しい』と言うのが僕が常に伝えたい事です。

その表現方法が上手く伝わらなのかもしれませんがこれからも努力して行きます。


  1. URL |
  2. 2009/02/04(水) 18:47:03 |
  3. えもと #-
  4. [ 編集]

補足。

もしかして、自分が『彼らが間違った選択をした』と最初の文面でとらえられてしまったのであれば

彼らの行動をどうこう言うつもりも判断するつもりも全くないです。

あえて何かを判断するのであれば、彼らはそれなりの準備をし心構えをし山に入り【大きな危機】を
十分に対処できた事の事実だけに僕は素晴らしいと評価です。

自分はまた『フィーリング』で全てを話しているつもりも有りません。

このBLOGと言う場でtdさんがどんなスキルの持ち主か、どんな感性で山に入っているのかも知らず
ただtdさんは江本悠滋と言う人物がどういうスキルで今何をしているかまでわかる環境の中でフェアー
に(お互いがしっかり向き合って)議論できるとは思えません。

自分は山の中での判断が商売です。それには多くの経験を積み今の自分が居ます。
それが自分の商売道具です。しかし、それを隠すつもりも正論化するつもりも有りません。
なので、もしも江本悠滋から何かを学ぼうと感じて頂けるならば講習会等に参加して頂いたらと言う
のが『講習会に参加して下さい』と言うお返事にさせて頂きました。
(講習会=参加しやすい=費用が安い)

また、自分の判断は様々なガイドブックや専門書を全部読んだから可能に成るわけでは有りません。
今までのいちアマチュアとしてのスキルと学校で強制的に学ぶ知識、そしてプロとしてのスキルなど
これら全ての中から判断をしています。

また新聞の記事の話しが出ましたが、マスコミは言わせたい言葉(世論が反応する言葉)を上手に
聞き出し、その前や後ろの話しは取り除き記事にする傾向にあると感じます。(もしかすると tdさん
の経験された時は違いその登山家はその言葉だけ言ったのかもわかりません、)

もちろんそう言う《大きな事故》の場合のコメントは非常に専門家の言葉は重くなると思います。
※法的に争われる場合は特に。

そのお友達がなぜ亡くなってしまったのか、を分析して自分達の経験として生かす事が大切ではと
思います。

自分は亡くした友人から大切な多くを学ばせてもらいました。(前回に書いた人は全てフランス人)

それは、山は間違いなく常に危険な場所で有る事。そして、どんなスキルや技術や知識などを持っても
自然を支配する事も自由に操る事もできない。だから謙虚でいる事を教えてもらいました。

あたりまえと思われるかもしれませんが、それは、自然を支配した感を味わい、自分の体で大きな山へ
自由にたち向かえると思ってしまう程に山へ入り経験した時期をえて今のこの考えを感じさせてくれた
のです。それは僕の死んで行った仲間も誰もが山に事故に合う為に、命を落とす為に山へ入っていた
訳でもないからです。
※もちろんそれら全てが別々でその時の状況や原因となり得る要素も理解して、自分の答えです。

僕は今までの環境の中で普通ではない経験をさせて貰えています。そして今の自分が居ます。その事を
同じ目線で話せる人は今の日本での自分の回りには居ません。(ガイドとしてのベースも他のガイドさん
達とは違えば、登って来た山も違うし、仲間や思想も違うそうした環境で自分は育ったからです。)
でも、山の楽しさを伝えるだけではなくこの経験から学んだ事も人に伝えるのも【仕事】だと思い活動し
ています。

【仕事】として。
  1. URL |
  2. 2009/02/05(木) 00:22:47 |
  3. えもと #-
  4. [ 編集]

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