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La Vie d'un Guide

山の男! 江本悠滋のBLOG

中山茂樹さん他界

初めて会ったのはもう10年近く前のフランスシャモニーだったと思う。
当時フランスに住み、ガイド資格を取得しシャモニーで生活していた時に、スネルスポーツ
と言う登山店に勤める神田さんの紹介で知り合った。

日焼けした顔と何時も整った髪型、ノースフェイス一色に身をまとい《きざ》な感じがする
人だった。
その後、夏のシャモニーや日本国内と年に何度か顔を合わせるが、僕が日本人である事を知り
ながらアクセントの強いフランス語で話しかけてくる変わった人だな~と言う印象は今でも
変わらない。

そんな彼が先週、城ヶ崎(伊豆のロッククライミングエリア)でクライミング講習中にグラン
ドフォール(本来クライミングは大きく落ちないようにプロテクションを設置して危険を回避
するがそういったプロテクションが抜けたり、そうでない場合もあるが地面まで落ちてしまう
事)し、11月20日に息を引きとられました。
事故現場や内容は、ガイドとしての職業の中では《絶対的な安全》に近い環境での事故でけに
残念だし、もういちど気を引き締めてガイド業を営まなければと感じさせられました。
またこの事故は有る意味、誰にでも起こりえる事故で有るだけにこのBLOGを読んでくれてる
皆さんにもこれから一段と自然環境が厳しく成る時期ですので十分に注意して下さい。

今夜彼は家族や仲間、多くの人に別れを告げ天を目指す事だろう。

ご冥福をお祈りします。
  1. 2007/11/26(月) 10:22:56|
  2. お知らせ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:10
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コメント

事故原因の公開をお願いします

始めまして、いつもブログ拝見させていただいておりますクライミングの一愛好者です。
中山様の訃報について何人かのブログで拝見し知った次第ですが、どなたもどういう事故内容であったのかについては一切触れられていません。ガイド協会のガイドの方であり、講習中での事故であり、また場所が私達のような初中級者も取り付く場所ですので、ぜひ再発防止の意味で事故内容の詳細をプロの方たちから、プロだからこそ言って欲しいなと、そう思います。
emoto様のブログが唯一注意喚起をされていましたので、一言かかさせていただきました。
  1. URL |
  2. 2007/11/26(月) 18:01:55 |
  3. 1クライミング愛好者 #-
  4. [ 編集]

事故の詳細は本人に聞く事が出来ないので第3者が見たりした事しか自分も聞いていませんがそれを書きます。
場所は城ヶ崎のファミリーエリアでの事です。
このエリアを知っている方も多いでしょうが、基本的に自分でプロテクションを置いて登るエリアです。
ルートは知りませんが、終了点付近から落ちてプロテクションが2つ外れグランドしたとの事です。
グランドしてしまった原因はやはりプロテクションの置かれ方に問題が有ったのでしょうね。もちろん落ちれない
場所もルートによっては有るので一概にプロテクションの置かれ方が悪かったとは言えないかとは思いますが、
グランドしてしまった事実にはプロテクションの置き方(特に今回は外れてるとの事ですので)が一番大きな原因
だったのではと自分は想像します。
きっと彼が所属するガイド団体かなにかが事故報告を出すだろうと思います。
今回の事故は《死》が付いているので大きく感じますが、同じようにグランドして軽い怪我ですむ場合もありますし
つまずいて転ぶだけでも《死》が付いてくる事があります。
なので、再発防止と言うのは、取り返しの付かない事故にしないような努力を《常に》心がける事だと思います。
世界を代表するクライマーでさえ、自分のロープを結び忘れグランドしてしまった事もあるのです。
《慣れ》が最大の危険だと自分は思っています。

  1. URL |
  2. 2007/11/26(月) 18:32:37 |
  3. emoto #-
  4. [ 編集]

回答ありがとうございました

emoto様、回答しづらい内容だったでしょうに伝聞だけでも伝えていただきありがとうございました。クラックルートでのカムセット、私も一度だけ外れた経験があります。恐かったです。不適切なカムセットは抜けることがある、わかっていても確かに慣れてくると、そしてそれが登れて当たり前のグレードになると、適当にセットしてしまっているのかも知れません。本当に自分のセットしたカムが外れないかどうか、この冬はバックアップ付きで練習しなおそうと思います。
所属ガイド協会からの報告、ぜひ出してほしいと思います。でないともう一体どのガイドをどれほど信用してよいものか、皆目分かりません。すみません、emoto様にいうべき内容ではないですね。
本当に回答ありがとうございました。
  1. URL |
  2. 2007/11/26(月) 19:28:14 |
  3. 1クライミング愛好者 #-
  4. [ 編集]

自分はカムに落ちた経験は有りません。
アイススクリューに落ちた経験も有りません。
もちろんこれらの物にテンションをかける事は有ります。しかし自分の中ではそこまで限界をプッシュしていないのかもしれませんが
プロテクションを決めるまでには何度も限界以上にプッシュした事は有ります。もちろんクライムダウンしてテンションと言うのも同じ
ようにプッシュした事は何度も有ります。
《上》にプッシュしたら登れたんじゃ?そうかもしれません。でもテンションが入っても良いと思います。そこまでする価値が有るかで
しょう。
しかし、常に落ちたら&落ちる可能性が考えらられる場所の前にはプロテクションを置く努力をしていますし、置いたプロテクションは絶対に外れないように置く事を心がけています。←カムえあればしっかり締まった状態で奥の方へ落ちる角度で入れるって事です。
時には気休めで置く事もありますが、その時は気休めでしか置いていない事を肝にめんじています。
これが良いかは解りませんが、自分はこうしています。《意識する大切さ》
※ガイドとしてお客さんと登る場合はまた違ってくるのは事実です。:
自分を守る為のプロテクション=セカンドを守るプロテクションは異なるからです。自分は自分のレベルによって異なりますがセカンド/ガイド中はクライアント、その人のレベルは問わずその人を守る為のプロテクションです。
なのでプロテクションの質によって登る為の意識を変える事も大切だと思っています。

ガイド選びの話が出ましたが、ついて行くガイドの事を少しでも信用出来ない場合は行かない方が良いと僕は思います。
誰もが最初は半信半疑でガイドを使うと思います。でも色々なガイドと登り、自分なりの知識を造る事も大切だと思います。
自分(日本のガイドでは無くフランス国家資格を取得したガイドと言う意味)がこう言う事を書くと煙たがれてしまいがちですが
自分が他より優れてたガイドであるとは思いません。しかし明らかにレベルの低いガイドを見かける事も事実です。
  1. URL |
  2. 2007/11/26(月) 22:36:37 |
  3. emoto #-
  4. [ 編集]

PUMPでこの話を聞きました。
私にとって、ガイドというのはエモヤンみたいに13登っちゃう凄いクライマー、というイメージでした。こんな私ですらパン2の12後半登っているのに、山を仕事にしているガイドが10台11台でいっぱいという現実を知ってびっくりしています。
本当に信頼できるガイドって、いったい何人いるんだろう・・・と思ってしまいました。)
  1. URL |
  2. 2007/11/26(月) 23:21:30 |
  3. コビッキー #6MBEEnqQ
  4. [ 編集]

初めて書きます

emoto様、一度4年ぐらい前にT-wallでお話をしました。私もガイドを本職としている者です。今回の事故を知人から聞き、ネットで検索したらこのブログへたどり着き、皆さんのコメントを拝見させて頂きました。今回の事故は非常に残念ですが、これからもっとより安全にガイドの皆さんが勉強していただけると嬉しいです。
私はemotoさんのようなフランスで取得された国際ガイドではないのですが、アメリカの山岳ガイドの保持者です。正直もしまして、アメリカ人のガイドの中で、上手いクライマーは沢山はいません。(5.13以上を常に登る方々)アメリカ人の国際山岳ガイドでも8後半を登るクライマーは多くはないと思います。当時ガイドの学校へ通っていた講師も上級レベルのクライマーではありませんでした。しかし、安全に素晴らしいガイディングができる方で、それが『プロの技』だと思いました。難易度のルートを登り、更にガイディングも素晴らしいガイドさんは本当に羨ましいです。が、わたしは『より安全に楽しく登らせてくれる』ガイドさんをより尊敬しますし、ガイドを雇うなら、そんなガイドさんを探します。私も今後色々と学ばなくてはいけない事が多々あり、一生学ぶ気持ちでガイドが出来ればと思います。ガイドの理念は国によって違います。安全の部分で『世界標準』になれば素晴らしいです。今後ともこのサイトから勉強させていただきます。
  1. URL |
  2. 2007/11/29(木) 22:17:10 |
  3. Naoya #-
  4. [ 編集]

アメリカのガイド資格に付いて詳しく知っているわけではありませんが、僕の記憶ではアメリカのガイド制度は少し前の日本のガイド制度に近いシステムになっていると思います。(アメリカ国内に複数の団体がそれぞれの資格制度を持ち、資格を発行している)そしてお話にある国際ガイドもアメリカには数人しかいないと思います。
僕の知っているアメリカのガイドはマッキンリーで働くガイドですがヨーロッパでは間違いなくガイドに成れないレベルですね。
どこでそう思おうかは様々な場所で感じますが、解り易い所では女性ガイドの多さもその1つです。差別!なって言われるかもしれませんがフランスは男女関係なく試験が行われるので100人に1人くらいでしか女性は成れないのが現実です。
もちろんおっしゃるようにガイドは技量だけではありません。
必要とされる技術はその人が仕事とする場所や内容により異なると思います。
ガイドと一言で言ってもガイドには様々な種類が有ります。
(里山のハイキング、ちょっとしたバリエーション、岩登り体験会、ロッククライミング講習会、アイスクライミング、ツアースキーなどなど)
しかし、自分が活動する範囲を自分で決める以上、それに伴った技量や知識を積む事も職業とする以上は大切な事だと思います。
クライミングのグレードの話が出ましたが、今は5.12登って《中級者》と言われる時代である事も多くの人が理解するべき事です。
そして『より安全に楽しく登らせてくれる』もちろんこれが一番大切な事だと自分も思います。
しかし、この言葉を違う分野に置き換えるなら『より安全で快適に走る車』この中には高い《技術》は必然とついて来きます。
その技術はとても大切な事です。
僕はこのガイド個人の向上心も必要な物の1つだと思います。
ガイド業だけに限らず全ての【業】は生涯勉強のようです。

  1. URL |
  2. 2007/11/30(金) 01:39:19 |
  3. emoto #-
  4. [ 編集]

勉強になります

コメントありがとうございます。
すこし前の日本のガイド制度すら僕は知りませんし、アメリカのガイドシステムが世界標準になっていないことも事実ですが、努力は見受けられます。国際山岳ガイド連盟から認定を得たもの1984年のことです。全てにおいてアメリカのガイドシステムは新しいです。おっしゃる通り、国際山岳ガイド認定者は全米で今現在で50人前後です。日本にはその何倍もいらっしゃると聞きましたが、実際フルタイムでガイドをしてらっしゃる方は何人いるでしょうか?フランスも同じく何千人といる中で、ガイドを本職にしている人々は多くはないと思われますが、間違えていたらスイマセン。コメント内にあった『最高レベルの技術』は必要です。その技術は繊細かつ壊れやすいのも事実であり、色々な事故を招くこともあります。『最高品質』を常に考えるガイドさんは必要ですが、安全に、お客様の為に考える事が付いてきてのハイクオリティーだと思います。ヨーロッパ全体を見てガイドの厳しさが伝わってきます。シャモニーでも、おそらくEMOTOさんが通っていたガイド学校に現在通っている生徒さんと以前バーで飲み、色々なお話をしました。学ばされたことだらけです。

アメリカ人も努力してその『世界基準』に近づこうという方々がいます。(人間的に最悪な方も多々いますが…)ヨーロッパのガイドさんと比較しても、バックグラウンドが薄い分、『甘い』ガイドに見られるかもしれません。

僕もまだまだです。刺激になったコメントでした。ありがとう御座います。
  1. URL |
  2. 2007/11/30(金) 13:02:38 |
  3. Naoya #-
  4. [ 編集]

自分も日本にベースを移ししばらくたち、日本の事もある程度解って来ました。
現在国際山岳ガイドの資格を持った日本の組織のガイドは50人程度です。
なのでアメリカと今と同じ位の数ですね。
フランスは1500人程度の国際ガイドが居ます。
まあその中の1000人は専業ガイドでしょう。500人はもう歳だったり、他の仕事で生計を立てているでしょうね。
人数が多い理由には、フランスの資格は国家資格で有る事も影響するのか山には少ない資格しかありません。
1)高山ガイド←これは僕が言う山岳ガイド/国際山岳ガイド
2)アスピランガイド:これは高山ガイドの予備生でこの資格を取らないと高山ガイドに成れないですし、2年間でこの資格を失われます。そのため、高山ガイド
に行けないと終わってしまいます。
3)クライミングインストラクター
4)ハイキングガイド
以上です。
もちろん他にもスキー指導員などもありますが登る事でまとめるとこうなります。

記事に書きましたが、基準の位置がアメリカとフランスでは違うようです。

なので、naoyaさんの意見はnaoya さん自身のバックグランドがアメリカの定めた基準のロッククライミングインストラクターとして僕は理解してしまいます。
※アメリカのガイドシステムと言う記事を見て下さい

そこで『技術よりも安全』をと当然であり大切な意見を言われると、僕はその前に”まず”は『技術』があって初めてその『技術』を歌わず『違う所』で勝負するのだと思いますと言う意見です。

僕はガイドが13を登らなければいけないとは思いません。理由の1つはガイドはクライミングインストラクターではないのですから。言い換えればクライミングインストラクターにはせめて13位は登らないといけないとも言えるのですが・・・
だってそれが職業なんですから!
(岩登り体験会のリーダーとクライミングをスポーツとしてとらえた場合のインストラクターは違うと思います)

しかし、ガイドと言う資格の人がクライミングを教えるのであれば、そこはもうインストラクターの領域なわけですから『僕はインストラクターじゃないから11登れれば良いや』と思うのは問題あると思います。

僕は世界の基準がどうこう言うつもりは全く無く、1人の職人として、職業と趣味が近い環境に有るラッキーな1人として
同じ職業の同じ世代の人には特に僕以上に『高い意識』を持って欲しいと思うだけです。それがプロとしての意識の最初の1歩だと思うからです。
  1. URL |
  2. 2007/11/30(金) 14:13:13 |
  3. emoto #-
  4. [ 編集]

emotoさん

連続してコメントすいません…。
素晴らしいコメントです。

その通りです。クライミングを教える、岩場でガイドするクライミングのガイドさん、そして、トップロープを張るだけの^インストラクター、まったく違ういますね。

日本国内での僕の講習の6割がシングルピッチ、3割がマルチ(トラディショナルも含め)、1割がレスキュー講習です。国内で『ガイド』とは言えませんね。

アメリカではビッグウォールをはじめ、色々場所でお客さんと登りましたが、国内ではちょっとそれが出来ず…。ガイド業、もう一度見直したいです。

本当にコメントありがとうございます。

いつかお会いできればと思います。
  1. URL |
  2. 2007/11/30(金) 14:30:23 |
  3. Naoya #-
  4. [ 編集]

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