
夏のシャモニーも後1週間だけと成り、山で会う仲間とは今シーズンを振り返る話しに
成る時期。
山では例年のように事故はあったけれど、同僚や仲間の事故は無い良いシーズンかと誰
もが思っていたのだけど・・・
長年ENSAで教官を勤め、定年後には日本にも何度か来ていたみたいなので日本の皆さん
にもお伝えしたくてこうしてBlogを書いています。
彼は僕がENSAに入って最初の研修の時の教官の1人でした。
当時は有名なクライマーやアルピニストが揃ったENSA教官の中でただ一人”おじいさん”
的な存在で何時も笑顔で周りを柔らかい空気に包んでくれた《ジョン・クードレ》さん。
70年代からENSAの教官を勤めたベテラン中のベテランガイド。
近代的なアルピニズムの最先端に憧れている僕達のような若いガイドに昔からのガイドの
仕事や、先輩達の考え方を感じさせてくれた彼、研修中には本当に楽しい想いでばかり。
昨日、9月7日(水曜日)の午後に69歳にして山で亡くなりました。
シャモニーの赤い針峯郡でゲストとクライミングを終え、不運に踏んだ草が滑り・・・
今日、そのルートを事故があった事は知らずに登って来ました。
途中で出会ったクライマーに『昨日、ここでガイドが死んだんだってね・・・聞いてる?』
と聞かれ事故が有った事は知ったのですが、まさか。
本当に残念です。
どれだけ経験があってもどれだけ技術が有っても山登りには危険が付き物で有る事、そして
その危険は一瞬にして大きな事故につながる事を最後に改めて伝えてくれたような気がします
- 2011/09/09(金) 02:03:55|
- 未分類
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0