
珍しく【僕】の写真です。
※何時もは自分が撮る写真なのですが・・・時々余裕の有るお客さんが撮ってくれる写真も嬉しいものです。
今年のシャモニーは例年以上に日本人【登山者】が多いような気がします。
説では:
円高の影響?
NHKのグレートサミットの影響?
若者の登山ブームの流れ?
と色々あるようですが、登山者のレベルについて1つ意見をしたいと思います。
一般的に『誰でも登れる』と言われるモンブラン。
でもこの『誰でも登れる』と言う言葉の意味を勘違いしてしまう人も多いような気がします。
これは【どんな人での事前に準備やトレニングをすれば登れるチャンスが有る山で有る】と言う意味で
【誰だって登れるから今の自分での登れる】って意味ではありません。
日本と海外の登山の違いは山の形や自然環境の違い以外にも『中高年登山者』と言われる日本人登山者の
高年齢化も1つにあります。
モンブランの登頂率は40%程度と言われています。その登山者の平均年齢はたぶん30歳代後半だろうと
思います。しかし、これに『日本人の』と付けるときっと60歳前後が平均年齢と成るでしょう。
ですので、山や天気のコンディション、そして個人の体調の全てが整わなければ『安全に』登頂する事は
非常に難しく成ります。
ガイドの立場からはこの『安全に』と言う事が最も大切で、『登頂』と言うのは2番目のプライオリティー
なのかもしれません。
しかし、お客さん側はこの『安全に』と言う意味をしっかりと把握出来ない為に『登頂』が最優先に成り
がちで『安全の幅』を狭くして『登頂を目指す』傾向にあります。
日本から来る人は、穂高を登った、槍を登った、北岳だ、富士山だ・・・とそう言う日本的登山の中での
ステップを踏んで来ますがヨーロッパに置き換えるとそれらはハイキングに近い山でさらに道路で言うと
舗装された歩きやすい道です。しかし、ヨーロッパの登山は岩がゴロゴロしたオフロード。
なので日本の山はハイブリッドの車で登れるけど、ヨーロッパの山はハイブリッドでは馬力が少な過ぎて
登れないのです。なのでハイブリッドでも良いですが必要な時には馬力の出せる体にする事が大切です。
多くの人にヨーロッパの山も登って欲しい。
安全に快適に楽しく登って欲しい。
その為に事前に『正しい』準備をして下さいね。
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- 2010/08/13(金) 17:25:51|
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| コメント:1
ご意見に拍手!
そうなんですよね~ヨーロッパの山を甘くみてはいけませんね。
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- 2010/08/24(火) 00:45:29 |
- eiko #-
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