La Vie d'un Guide

山の男! 江本悠滋のBLOG

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世の中のシステムに問題ありかと思う・・・

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早いものでフランス国家山岳ガイドと言う資格を取得する前の資格、アスピランガイドと言う資格を取得して
はや12年と言う年がたった。その後、スポーツ用品メーカーでマーケティングを3年。それからすでに8年と
言う時間が過ぎました。

アスピランガイドと言う資格を取得すると、フランスでは初めて制限付きでガイド業が始められます。
しかしこの資格の有効期限は2年間。ガイド業をその後も営むなら、必ず正ガイドの資格を取得する必要がある。

フランスでは国家資格として山岳ガイドの資格が有るのでこの資格を取得しないで、山に人を連れてお金を受け
取る職業はもちろん行なえない。それが「あたりまえ」の世界で自分は育った。

日本に帰国しスポーツ用品メーカーを退職し日本でガイド業を初めて気が付いたのが、フランスとのギャップ。
もちろん日本の山は正直、見るからに登れる。少し技量があれば対外の場所は登れる。登れそうな気がするのか
もしれないのだが、まあその程度だろう。

そこで行なわれるガイド業と見るからにやばそうな僕が育ったシャモニ-周辺の山ではそのレベルが違ってもし
かたがない「のかもしれない」と有る時から思うように成った。

自分も安易に、声をかけられた社団法人日本山岳ガイド協会に属するある会に所属しました。
でもその会から退会してもう1年以上たつのかな。
その会から退会した理由は「自分達で造ったルールすらまもれない」ただそれだけでした。ガイドの職業には料
金と言う生活の基盤と成る大切なベースもガイドレシオと言われるガイドに対するクライアント数を定める最低
限の安全配慮の基準の2つが守られない。最も大切な2つなのに・・・

まあそれをその会のメンバーに文句を言っているわけでは無く、結局は今の組織が原因なんだと思う。

何処の誰であれ山に”人を「安全」に連れて行く”と言う事を職業にできる日本。

また、「我々は最も日本で優れたガイド組織である」と言う組織のガイドも事故を起こしてもそこらの誰かが
起こす事故と同じに成ってしまうし、それがあたりまえの事のようにその組織も動く。
プロであるプロ意識ってのが良く解らない。

そんな所で自分は「ガイド業が認められたい、憧れの職業に・・・」なんてずっと思って来た。

でも今の日本の環境ではそれは”都合の良い妄想”であってガイドを利用する人にとってもガイドにとっても、
けして良い物ではない。

どうすれば、山のとんがった部分で一生懸命ガイドしている技術屋にとってもっと良い環境に成れるのか。



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  1. 2010/03/19(金) 23:56:06|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:5
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コメント

バックボーンの曖昧な見よう見まねの技術(?)で有っても、同等程度の見返りが得られそうだと思えば安易に採用してしまう。其れが安価であれば、寧ろ積極的に其方に流れていく。其れが日本のクライアントの価値観だと思っている。
ほぼ全ての分野でそのような選択が、当然の正義であるかのように大手を振ってまかり通っているのが日本の現実である。
技術屋の持つ付加価値などには費用をかけない、見かけ上同じような結果が得られればそんな物は無意味だと。
芳しくない状況にぶつかったとしても、対費用効果からすればこんな物かと、変に納得してしまう。決して、大きな代償だったとは思いもしない。
日本の社会全体に蔓延しているこんな風潮の中では、本物の存在は無意味で、技術屋とか職人とか言われる存在も希薄になっている。そんなところに何を訴えたとしても代わり映えしない。
 ところが中には、高価なコストをかけてでもプライドを満たしてくれるような職人を好む人々も、少なからず存在する。
技術屋魂、職人魂に響くクライアントの存在があるからこそ、そんな日本社会でも技術屋は生きていけるわけだ。技術屋は良い人である必要は無いので、寧ろそう言ったクライアントとの関係をより良く発展させる事のみに腐心を払った方が良い。捨てるべき物もあるということだろう。
豊田の車が世界一だと思って疑わない国民性にそんなに多くを期待してはいけない。
  1. URL |
  2. 2010/03/20(土) 10:44:18 |
  3. 通りすがり #-
  4. [ 編集]

自分は日本メーカーで働いていて、外注する際まず見させられるのがコストです。とにかく表面上よくて安いものを求める、これは20世紀初めからの日本の特徴かと思われます。
一方、欧州訪れて関心するのは、良いもの買ってそれを大切にするということです。また、日本在住の欧州の方と交流した際、とにかくものを大切にする意識を感じます。それは、自分個人としては好きです。
加えて、外国の方が日本に魅力感じるのって東京よりむしろ京都などの昔から培ってきた日本文化であって、合理的ファーストフード等ではなさそうです。難しいとこかもしれませんし私もいつも考えてる訳ではないですけど、バランスが大切かもしれません。
  1. URL |
  2. 2010/03/23(火) 21:36:58 |
  3. inconito #-
  4. [ 編集]

社会システムというよりも、業界の倫理観あるはプロフェショナリズムの問題でしょう。「女性の敵は女性」と言う表現がありますが、ガイドという職業を腐しているのは、実はガイド業をしている人達でしょう。

江本さんはご存知かも知れませんが、小耳に挟んだ情報として、JMGAがBCガイドなる資格を作ろうとしているといいます。資格に見合った試験が行われるのであればいいのですが、どうやら現在、JMGAに所属せずガイド業をしている滑り系の人間を対象に、すでにガイド業をしている人は簡単な研修で資格を配ってしまおうとしているらしいとのこと。これを主導しているのが尻別岳の事故を起こしたノマドの宮下岳夫氏と佐々木大輔氏らしいとのこと。

もし、これが本当だとすると、江本氏が嘆く、ガイドレシオがでたらめな八甲田とか、まるっきり山スキルがない人間がガイドをしているニセコとか、そうした半端な人達に、UIAGMに所属するのJMGAが資格を出すという驚くべきことが行われることになります。

もう、これは山岳ガイド資格の崩壊でしかないのでないでしょうか? JMGAが一枚岩だとは思っていません。これに対し、なに馬鹿なことやっているのだ! と声を挙げる人はいないのでしょうか? 既存のJMGAのガイド資格でさえ、登山ガイド資格などはレベルが低すぎますし、滑ることが中心でもJMGAの山岳ガイド資格程度の山スキルは必要でしょう。狂っているとしかいいようがありません。

本当にこんなことが行われようとしているのでしょうか?
江本さんは何かご存知でしょうか?

 
  1. URL |
  2. 2010/03/26(金) 15:24:50 |
  3. ジャンクションピーク #L9FLFt/w
  4. [ 編集]

Re: タイトルなし

この事に付いて少し書きたいのですがコメントらんでは無く本文で書きたいと思います。
それに伴い【ジャンクションピーク】さんの文面を引用させて頂いても宜しいですか?
おっしゃるように非常に大きな問題です。
  1. URL |
  2. 2010/03/26(金) 20:44:55 |
  3. エモト #-
  4. [ 編集]

文章の引用ですが構いません。

私には二つの心配があるのです。
ひとつは、先のトムラウシの事故において、ガイド協会が作った報告書(正確にはガイド協会は投げ出し外部の人間に作らせた)に見られるようなプロフェショナリズムの欠如。この辺はたまにのぞいているブログに的確な書き込みがあります。
http://snowmania7.blog38.fc2.com/blog-entry-126.html
http://snowmania7.blog38.fc2.com/blog-entry-58.html

もうひとつは、ニセコにみられるように、ちょっとアラスカ滑ってカッコつけているだけのボーダー達がニセコで独自のガイド協会を作って、それとローカルルール(これ自体がばかげた存在)と結託して何もしらないゲレンデユーザーを顧客として囲い込もうとしていること。これは、地道にきちんとスキルを磨き、ガイドとしてふさわしい能力をもっていながら、雑誌に売り込むのがうまくないがゆえに雑誌などに露出するこがない本物の良いガイドの仕事を奪っていると思うのです。

ガイド協会だけでなく雑誌メディアの問題も大きいと思います。
  1. URL |
  2. 2010/03/27(土) 17:51:52 |
  3. ジャンクションピーク #L9FLFt/w
  4. [ 編集]

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