今年は、八ヶ岳でのお仕事が多いと前回にもお話しました。
それによって色々な事を学ぶ事が出来ます。
それは、山岳会パーティーなどのアマチュアパーティーやプロガイドと言われる方々のルート中での
行動技術などもです。単純に登る技術と言う事では無くて、安全に素早く登る為のシステムと言うの
かきっと僕を近くで見た人はその違いを感じる程だとは思うんだけど・・・。
もちろんここ数年、ガイドやアマチュアパーティーの方々もおしゃれなウェアーが増えてかっこ良く
成って来ているし道具も進化している。でも学ぶ、引き継ぐ技術(登る為の技術じゃない部分)がこ
れまでと同じなんだろうなと感じるのです。
自分が国家資格を取得する為にフランスのENSAで学んだ事と言うのはその”登る為の技術では無い部分
の技術”なんですよね。
よく、その学校で0から学ぶのかと勘違いされますが、そこに入学するにはかなり登れないと入学すら
出来ないのです。登ると言う高い技術を持ったクライマーに対しガイド/リーダーとしてのノウハウを
徹底的に学ばせる場所なのです。
国内のプロガイドさんとも小屋でお酒飲みながら話しをする機会はあっても実際に山でお互いの動きが
解るような距離感で行動する事は本当に少ないんですよね。そんな機会を八ヶ岳は与えてくれるのです。
で、日本の登山界(ガイド、アマチュア含め)に僕が伝えるべき事が沢山あるんじゃないかって。
でもどうやって伝えるか・・・
日本山岳ガイド協会からは日当1万5千円で講師を頼まれたけど・・・断りました。
(だって、その協会のガイドさんはみんなクライミング講習会でお客さんから1日1万円以上貰って講習
てるのに、その人達に教える金額がこれじゃ・・・僕間違ってたかな。)
文部省の大学生を対象にする登山研究所の冬山講習も再開されたみたいだけど、もちろん僕の所に講師依頼
は来ないんだよな~どこかの山岳会や山岳部なんかからも・・・。
でも解ってる人から時々ある講習の依頼は本当に嬉しい!
もっと自分からその技術を売りにするべきなのだろうね
僕の技術を学びたいと思う人が居なければ、成り立たないわけだから。
これが一番の課題ですね。
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- 2010/02/25(木) 08:14:44|
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非常に難しい問題だね。
時代が変わっていくなかで、旧態依然とした登山界。
新しい技術も知識も取り入れようとしない『プロガイド』や山岳会、山岳部。一般社会ですら考えられないような年功序列。
簡単に言っちゃえば、若造の江本君なんぞに教えを乞えるか、という間違ったプライドの為せるわざか、とすら思ってしまう。
いやいや、もしかすると、自ら危険に身を晒しているという自覚すらないのかも???←まさか!であることを祈るしかない。
そんな人たちを疑いもせず、ロープを結べば安心、と思っているクライアントや新入部員。「あなたは命が惜しくないの?」と言いたくなる。
自分の立場に胡坐をかいている重鎮たち(みんながみんなそうだとは言わないが)の固い頭を変えるのは難しいから、ここはクライアント側の意識を少しずつ変えていく必要もありそう。江本君の安全最重視の登山技術を知ってもらいたい。命あっての物種です!!
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- 2010/02/25(木) 14:57:44 |
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