
ここ数日は帰国の準備と秋への準備・・・そして何より楽しむ為に時間が凄い勢いで過ぎて行きます。
夏の間になまけた前腕にムチを入れに岩場に行ったり、子供を連れてイタリアの山小屋へ泊まり&ハイキングへ
行ったりと楽しい時間は過ぎるのも早いし、どれだけあってもたりません。
今回泊まったイタリアの山小屋は
【ここ】です。
コースタイムでは歩いて2時間無いのですが、4歳の息子とは結構遠く感じました(笑)
しっかり歩いたのですが急登の途中でギブアップ。僕の肩に乗った瞬間に寝てしまいました。
小屋は奇麗で暖かく、食事も噂のようになかなかのお味。でもちょっとパスタが湯で過ぎだったかな。
※イタリアに来るとパスタに期待しちゅいます!
部屋も屋根裏の大部屋以外は全て個室。シャワーもお湯が出るし、奇麗。
春には山スキーのベースにも成る小屋なので次ぎはスキーで来ても良いかなって感じでした。
翌日は天気予報は外れ、朝から雪・・・
白く成った山を歩くのは予定外だったけど家族での楽しい初山小屋を満喫出来ました。
いよいよ明日、日本に帰国します。
早々、土曜日からは2ヶ月頑張ってくれたイマイ店長に変わりしばらくお店に出ます。
是非皆さん遊びに来て下さい!
EMOTO YUJI OFFICIAL WEB SITEボルダリングジム&プロショップ 【ズットン】 WEB SITE
スポンサーサイト
- 2010/08/31(火) 18:16:56|
- 未分類
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0

昨日、今夏最後のお客様を空港へお送りし今年の夏のガイド日程が全て終了しました。
今年の夏は2ヶ月と言う例年よりは短い滞在ですが皆さんがより楽しくこの素晴らしいフィールドで
沢山の事が経験して頂けるように私も頑張らせて頂きました。
結果として夢を叶えられた方も、そうで無い方も新しい”何か”を感じて頂けた事と思います。
自分も怪我も無く、多くの感動を一緒に味わう事ができとても楽しい夏でした。
これもご一緒して頂けた方のおかげです。本当にありがとうございます。
また日本国内でご一緒し、来年もここでお会いする事を楽しいにしています。
来年の夏もヨーロッパでのガイドはもちろん行なわせて頂きます。
そこで、来年に向けて少しだけガイド内容やヨーロッパ登山のアドバイスをさせて頂きます。
1)モンブラン登山基本的にはどの季節でも登れるのですが、シーズン後半の雪が少ない時期はグーテのクロワールの
状態が非常に悪いために危険度が増します。その為、その沢の上部に日が当たる前までには降り始
める事が最大の安全対策と成ります。登頂に許される時間が限られます。なので体力に自信が無い人
は6月~7月、9月に登られる事をお薦めします。
またモンブランは非常に体力のいる山です。富士山の山頂から1000mの標高差を登り下りします。
アイゼンを履いてこの標高では日本で同じ事はできませんが、残雪期の劔や穂高での直登が多い場所
での訓練が必要です。
2)マッターホルン登山この山を安全に登るには登山者の技術と体力以外に山のコンディションが大切な要因です。
登山ルートは良くあるガイドブックにあるように3級程度です。しかし、スラブの上を登ったり下
ったりと言う場所も有り雪が有るか無いかがその3級と言う難易度を大きく変えてしまいます。
※何がそんなに変わるかを経験したい方は雨の日にスラヴをクライミングをしにでかけて下さい。
また日本からの登山者の傾向としてまず中高年の登山者が多い事と登山とクライミングを分けてい
ることから略ゼロに近いクライミング技術で来られます。ここでの問題は山頂直下に連続するFIX
ロープを登るセクションでの腕力です。TVで見る消防隊の壁に足を突っ張り綱登りするイメージ
です。この為にも腕力、そしてクラインングをする事をお勧めします。
3)これらの山のガイドに関して例年、これらの山だけを登る為にガイド依頼をお受けして来ましたが来シーズンからは事前に日本
でのトレーニングをさせて頂けた方を優先にガイドさせて頂きます。それはよりスムーズな登山と
安全な登山の為と言うのが最大の理由です。日本での登山で許される事=ヨーロッパの山で許され
る事とは違う点も事前に経験、練習して置く事が良いと思うからです。
現地のガイドをご紹介する場合も出来るだけこのように事前に私とご一緒して頂ければ思います。
理由は現地のガイドは日本の登山事情を知りません。彼らは彼らの山の登り方を”あたりまえ”とし
ていますので現地でガイドと日本人登山者との間に様々な問題が発生する事も多いようです。
それらを避ける為にも事前に【現地(ヨーロッパ)の常識】を知る事も大切だと思います。
4)その他の山に関してシャモニー周辺には日本的な登山で登れる山は限られています。シャモニー針峰群と言われるよう
にシャモニー周辺の山は非常に鋭くとがった山ばかりです。その為に日本の登山=縦走的尾根歩き
中心の登山もしくは登山道ですが、ここシャモニーの登山(アルピニズム)はよりダイレクトな
クライング的な登山が主体です。ですのでしっかりクライミング的な登山(個人的にはスポーティ
な登山)をする準備と気持ちがあればこの場所は素晴らしい遊び場所に変わります。
また、これは登れないと思っている物でも登りたいと言う気持ちに変われば登れる山も沢山ありま
す。日本の登山の延長でヨーロッパで登ると言う感覚ではなく、ヨーロッパではヨーロッパの登山
を楽しむ。と言う感覚で考えて頂ければと思います。
シャモニー周辺には、夏の時期に登れる山としてはドリュ、グレポン、グランドシャルモ、グラン
ジョラス、ベルト、モンブランイタリア側と言った有名な山以外にもシャルドネ、アジュイアルゼ
ンチエール、ドロン、ブレチエール、クロコダイル、ロッシュフォール、ツールロンド、ビオナセ
ドームデュミヤージュなどなど数えきれない程の素晴らしい山が有ります。
こうした、ヨーロッパ的登山(アルピニズム)を経験されたい方は是非シャモニーに訪れて下さい。
こうしたルートに登りたいと言えば良い現地ガイドに出会う可能性も高いのです。
5)現地ガイドに関して今年も自分がガイドできなかった何組かのお客様に友人のガイドを紹介させて頂きました。
彼らと上手く行った方も、そうでない方も居たかと思いますが現場での決断は全てガイドに有ります。
それなりに色々とあったかと思いますが皆、皆さんをまずは安全に返す事、本人が無事に家族に元に
帰る事を前提で仕事をしている事をベースにガイドをしている事をご理解下さい。
また良く、スイス人ガイドの方がとかフランス人ガイドの方がと言う意見も耳にします。
しかし、基本的な事はそう言う意見を言う人の多くはガイドをその時だけ雇う一見さんであること、
これは登山者以上にガイド自身も理解しています。なので、日本からの登山者に付く(仕事を受ける)
現地ガイドは個人的なお客を持たないで一見登山者の相手をする。なのでそうしたガイドが多い事は
当然で、そこで凄く気さくだったり良いガイドと出会う事の方が難しいのは考えて頂ければ解って頂
ける事と思います。
人と人との事ですの難しいですが、しっかりとヨーロッパ的登山に向けた事前の準備と体力、技術を
身につけておく事が一番大切な事です。スピーディーに準備、行動する事が大切に成ります。
朝食を済ませ、トイレに行き、靴を履きスパッツを履き、ハーネスにアイゼンを付けるのに1時間も
かかってしまうようであればガイドは歩く前から『こりゃムリだ』ととらえます。そうすればムリは
絶対にしなく成る物です。※例ですが
6)来年度の江本悠滋のガイドに関して来年は
名古屋にOPENしたジムも1年を迎えますので例年のように3ヶ月程の予定でシャモニーに滞在
する事を考えています。上に書いたように基本的にモンブランやマッターホルンだけの初対面の方の
ガイドは行なわない方向で考えています。もし、これらの山のガイドを希望される場合は日本国内での
事前トレーニングからご一緒させて頂きますようお願いいたします。
これまでと同じようにガイドは最低1週間からの日程拘束をベースにガイドさせて頂きます。2週間、
3週間、1ヶ月ってのももちろんお受けします。もしも滞在日数は長く取りたいけど、拘束日数はその
期間中で調節が希望と言う場合もご相談下さい。また、長期の滞在でグランコースと言われる大きな
ルートへのガイドもお受けします。色々とお客様側の希望もお聞きしますのでご相談下さい。
相談はこちらのアドレスへ(emoto_yuji@@mac.com)※@マークを1つ減らしてお送り下さい。
7)イベント企画『やっぱシャモニーじゃナイト!』帰国後、9月中に名古屋にOPENしたジム
【ズットン】でヨーロッパでの登山中の写真をスライドで流し
ながら少しだけこちらの山の話をさせて頂きます。日程と時間等は近似中にお知らせさせて頂きます。
このBLOGを読んでいる方以外にも是非来て頂きたいと思いますのでお知り合い、お友達にお声かけて
頂ければと思います。
最後までお付き合いありがとうございました!
EMOTO YUJI OFFICIAL WEB SITEボルダリングジム&プロショップ 【ズットン】 WEB SITE
- 2010/08/27(金) 19:20:49|
- 未分類
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
今年のヨーロッパの夏も終盤にさしかかり、例年良く耳に事故や大きなドラマも今年は余り耳にせず
静かで落ちついた夏が終わろうとしていましたがこの夏の終わりに悲しい知らせが入って来ました。
この数週間前まではボルダリングワールドカップの年間タイトルは争っていた22歳の
クロエが山で
命を落としました。
僕のBLOGで彼女の”死”を書きたいのは日本で知ってる人が居るか居ないかは別として、日本のメディ
アではきっとここまで『ボルダリングワールドカップV2を決めた野口選手と今シーズン優勝を争った
選手の1人』としてしか彼女の報道はされていないと思うしそんな彼女が山で死んだと言う報道が有る
のか無いのか・・・
僕は彼女がどんな人だったか、少し書きたいと思います。
それは彼女が彼女自身のホームページで書いているように【登る情熱を皆と分かち合う為に!】って
彼女自身の活動を紹介しています。
今の日本のメディアに登場するクライマーの多くは競技者と言われるクライマーがほとんどです。
そんな中で彼女はこれまでにフレネイ中央凌やタキュールのジャルバズチピラーなどモンブラン山群の
クラシカルなアルパインルートと言われるルートを沢山登っています。カナダやノルウェーへアイスク
ライミングをしに行ったり、ベルドン渓谷のエイドルートを登ったりしています。
※これらがどう言う物かを解りやすく伝えるのは難しいですが・・・ヨーロッパの登山を少し理解して
いる人には想像できると思います。
事故の有った場所もエギュイ・ノワー・デュ・プートレイの下山中。事故の1週間前までは同じくモン
ブランイタリア側のピリエー・ルージュ・デュ・ブリアーを登りMeijeの南壁の難しいルートを登ったり
アルパインをする人でも憧れるルートを沢山登っています。
そして何より彼女のホームページに有るように『ボルダリングの競技会シーズンが終わってこの8月は
思う存分に山に行けるぞ!』と登る事が本当に好きなんだと伝わって来ます。
彼女はフランスで僕達と同じように山岳ガイドに成るのが1つの目標でした。
登山者はボルダリングをする人を見て『あれは違う遊び』、フリークライミングをする人がピッケルを
持った人を見て『あれは違う人種』と言う印象がある日本のアウトドアマーケット。
彼女の死は非常に悲しい事です。
彼女自信の生涯はこれで終わってしまいましたが、彼女の素晴らしい情熱は伝えて行かれるべきだと
思います。
こうして取り上げるチャンスとして残してくれた事にも、その感じ方が少しでも変わって貰えれば良いな
と僕は思います。
さようなら チャンピオン!
- 2010/08/24(火) 20:55:55|
- 未分類
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0

珍しく【僕】の写真です。
※何時もは自分が撮る写真なのですが・・・時々余裕の有るお客さんが撮ってくれる写真も嬉しいものです。
今年のシャモニーは例年以上に日本人【登山者】が多いような気がします。
説では:
円高の影響?
NHKのグレートサミットの影響?
若者の登山ブームの流れ?
と色々あるようですが、登山者のレベルについて1つ意見をしたいと思います。
一般的に『誰でも登れる』と言われるモンブラン。
でもこの『誰でも登れる』と言う言葉の意味を勘違いしてしまう人も多いような気がします。
これは【どんな人での事前に準備やトレニングをすれば登れるチャンスが有る山で有る】と言う意味で
【誰だって登れるから今の自分での登れる】って意味ではありません。
日本と海外の登山の違いは山の形や自然環境の違い以外にも『中高年登山者』と言われる日本人登山者の
高年齢化も1つにあります。
モンブランの登頂率は40%程度と言われています。その登山者の平均年齢はたぶん30歳代後半だろうと
思います。しかし、これに『日本人の』と付けるときっと60歳前後が平均年齢と成るでしょう。
ですので、山や天気のコンディション、そして個人の体調の全てが整わなければ『安全に』登頂する事は
非常に難しく成ります。
ガイドの立場からはこの『安全に』と言う事が最も大切で、『登頂』と言うのは2番目のプライオリティー
なのかもしれません。
しかし、お客さん側はこの『安全に』と言う意味をしっかりと把握出来ない為に『登頂』が最優先に成り
がちで『安全の幅』を狭くして『登頂を目指す』傾向にあります。
日本から来る人は、穂高を登った、槍を登った、北岳だ、富士山だ・・・とそう言う日本的登山の中での
ステップを踏んで来ますがヨーロッパに置き換えるとそれらはハイキングに近い山でさらに道路で言うと
舗装された歩きやすい道です。しかし、ヨーロッパの登山は岩がゴロゴロしたオフロード。
なので日本の山はハイブリッドの車で登れるけど、ヨーロッパの山はハイブリッドでは馬力が少な過ぎて
登れないのです。なのでハイブリッドでも良いですが必要な時には馬力の出せる体にする事が大切です。
多くの人にヨーロッパの山も登って欲しい。
安全に快適に楽しく登って欲しい。
その為に事前に『正しい』準備をして下さいね。
EMOTO YUJI OFFICIAL WEB SITEボルダリングジム&プロショップ 【ズットン】 WEB SITE
- 2010/08/13(金) 17:25:51|
- 未分類
-
| トラックバック:0
-
| コメント:1