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La Vie d'un Guide

山の男! 江本悠滋のBLOG

山のコンディション

日本からもフランス国内からもルートや山のコンディションが解りにくいと思うので、時々まとめてお伝えしますね。
注意:ルートのコンディションはあくまでも現在の時点でのコンディションです。もちろん日々変化しますし、例年に対してのコメントに成ると思いますのでこの情報は皆さんが入手できる数多くの情報源の一つとして活用して下さいね!

ECRINS/OISANS
-DOME DE NEIGE 4015m
非常に多くの人が登っています。週末の雪が少しありますがトレースもいい感じ。
所々氷が出始めてきました。
-MEIJE ORIENTAL 3891m
既に8月末の状態・・・稜線以外はほとんど氷。稜線も雪が少ない為浮きいしが多いです。
-MEIJE 3982m
縦走は良いコンディションです。氷が多く成ったようですが全体的には良いコンディション。

MONT-BLANC
-MONT BLANC 4810
ミディからの縦走コースは良いコンディション。しっかりとしたトレース有り、タキュールとムディでは多くの場所がセラクの崩壊の可能性有り。
グーテ小屋からのノーマルルート、グーテのクロワールは雪が全く無く、日々落石の量が増えています。山頂直下の稜線は余良いコンディションでは無く例年より時間がかかっています。
-GRANDES JORASSES 4208m
ノーマルルートはまずまずのコンディションで多くの人が登っています。
ウォカー稜は先週まではとても良いコンディションでしたが今回の雨が何処まで残るかが・・・

OBERLAND
-EIGER 3970m
ミッテルギリ凌は非常に良いコンディション。雪がほとんど有りません。

とまあ、雪のルートやミックスのルートはほぼ全滅です。
稜線の岩のルートか岩壁のルートが今は良いですね。
例年より夏が1ヶ月早い感じ(もう3年ぐらい前から)気温が高いので4000mで気温が0度。朝も雪は締まってないので十分bな注意が必要ですね。

↑こんな事、一部の山を登る人にしか解りませんよね~山を登る人はこうして情報を入手して自分達が登りたい山の中で登れる山を決めるんですよ!
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  1. 2006/07/31(月) 07:02:32|
  2. 耳より情報!
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シャモニーから信号機が消えた!

そう先日気がついたのがこの村に有った唯一の信号機が村から姿を消したこと
まあ実際には以前からシーズン中は信号も常に黄色の点滅だったんだけど・・・
でも今の世の中、信号機が増える事は想像出来ても無く成っちゃんなんて想像出来ますか??
まあ、人が少なければ、皆スピードを出すから信号で止めたりと確実な停止を作る必要があるのだけど、混雑する時は信号なんて有る方が余計に渋滞しちゃうって事だろうし、僕もそう思う。
東京で走ってる時も思うけど、信号って本当はそんなに必要じゃ無いし、かえって渋滞の原因にも成ってる気がする。
もちろんロータリーが変わりに有るんだけど、決まったルールが(ロータリ-内の車が優先で左回り。)もちろん有って、それを守れば事故も無いし・・・
東京みたいな大きな町は無理?
そおうかも。
でもパリの凱旋門なんか見たら解るけど、あれだけ大きな町であれだけの数の道が1つのロータリーに集まるけど皆上手くやってるし!
ロータリーに入って出たい出口に出るまでに、26周もしたなんて話も聞くけどねそれはそれで面白いかも。
シャモニーに有った信号が解る人います??
  1. 2006/07/30(日) 20:05:53|
  2. 豆知識
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土曜日はシャモニーのマルシェ(市場)

昨夜の天気予報ははずれ!
今朝はとても清々しいお天気
シャモニーを訪れる人に是非体験して頂きたいのは毎週土曜日に行われる朝市!
新鮮な果物や野菜、チーズにハム、パスタや鶏肉の丸焼きと食料品からお花やカゴまで地元の食材が沢山揃います!
こんなの観光客向けでしょ~とおっしゃるかも知れませんが、地元の人が多く利用しています。スーパーでは揃わない美味しい食材を求めて
この開催場所はシャモニーの中心のプラス・デュ・ポアリュで毎週土曜日(1年中)開催されてます
時間は朝6時位からお店が出始めますが、良いのは8時過ぎ~お昼まで
是非足を運んで下さいね!
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↑氷河を見ながらの朝市は世界中探してもシャモニーだけ
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↑果物が安くて美味しいんですよ!日本じゃ果物高くて買えないし・・・

テーマ:フランスの生活 - ジャンル:海外情報

  1. 2006/07/29(土) 20:12:15|
  2. 耳より情報!
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雨の日はLe Fayet (ル・ファイエ)でクライミング

昨日でお仕事も一段落
最終日にミディ南壁の予定がAさんの体調が悪くてキャンセルに成った以外はとても充実した2週間だったのではないでしょうか
夢だった目標のマッターホルン登頂本当におめでとうございます!
目標を成し遂げて『もう登山は卒業よ』とAさんはおっしゃいますが新しい目標を見つけてこれからも頑張って欲しいです

今日はお天気も悪いのでシャモニーから車で15分位のル・ファイエと言う村の自然公園内の岩場にクライミングに行って来ました。
ここは3つのエリアが有り、僕達は一番上のエリアで遊んで来ました。
このエリアは6a+,6c.7a,7a+,7b.7b+,8a+のルートが有る小さなエリアですが大きな洞窟が有るので雨でも登れるのが利点!(洞窟内は7b+と8a+)
お天気や気温、コンディションやレベルに合わせて岩場も選べる程多くのエリアが有ります!
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↑草が有って、砂っぽい岩場は日本だけじゃないですよ~
  1. 2006/07/29(土) 03:58:04|
  2. 豆知識
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つづき

シャモニーはそんなかんなで世界1のアウトドアフィールドなのです
シャモニーと言ってもシャモニーと言うのは村の名前で、この1つの谷にはいくつもの小さな村が有ります。これらの村を会わせた谷(シャモニーの谷)がシャモニーと言う1つのくくりなのです
人口は約1万人。ホテルのベット数は5000位なんだけど、アパートも多くてシーズン中には5万人もの人口に膨れ上がる!だからシーズン中、谷は凄い人
でもシーズンの変わり目の11月なんかはレストランにホテル、お店まで閉まっちゃって従業員も皆バカンスに行っちゃう、だから村から人の陰が消えちゃうって時期もあるのも凄い=季節の変わり目に来ちゃうと泊まる場所も食事する所も無いんです
でもこのメリハリがこの村をダイナミックにしてるんだろうな~
ここで遊ぶにはプロの力を借りる事がおすすめ!
夏も冬もこの場所に来る日本人の多くは自分達で滑ったり登ったりって人が多いです。
でもここにいるプロ(スキーインストラクターやハイキングガイド、山岳ガイドなど)の力を借りる事でこのフィールドの利点を最大限に活用する事が出来ます

ここフランスでは、自然にたいする考え方が日本やお隣スイス、イタリアとは大きく違い、海と山は『自由』な空間として保護されています。
だから入山禁止も、滑走禁止も無い。個人が個人の経験と、力量で自ら判断をし、その自由の空間を使う事が許されているのです。

こんな大自然の中にロープウェイが有るのも全ての人がこの自由の空間を見る事も、実際に自ら足を踏み入れる事も出来るようにと言う人に平等と言う観念からです。
だからフランス国内ではヘリスキーは禁止。自ら足を踏み入れると決めた者は自分の力でノートラックパウダーを掴む取るのです

自然を相手にするスポーツの良い所は自分自身で目標や、自分なりのルールをある程度設定出来る事。ここシャモニーはこれらの幅も大きく、そしてなにより無限大の可能性を秘めた場所なのです

そうそう、シャモニーの正式名所はシャモニー・モンブランって”モンブラン”がつくんです。でも実際、地図のモンブラン山頂はシャモニーでは無くて少し下にあるサンジャルベと言う村に成るんですけどね~
これも不思議だな~

明日朝から2日間お天気良く無いみたい・・・

テーマ:フランス - ジャンル:海外情報

  1. 2006/07/28(金) 07:24:38|
  2. 豆知識
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シャモニーって?

このBLOGは今シャモニーと言う村から発信されてるのですが、みなさんシャモニーと聞いて何が浮かんできますか?
多くの人にはモンブランかな?
モンブランと聞くとケーキのモンブランを思い浮かべる人も多いのでは
でもここ、モンブランの麓のケーキ屋さんにはモンブランなんて言うケーキは無いんです。日本ではマロンを使った茶色いケーキですが、実際は氷河で覆われた真っ白な山だからここに着て『モンブランが食べた~い』と言っても・・・

と成るとやはり”シャモニー”=”アルプス”って印象かな~
日本で企画されている多くのツアーは”アルプス3大名峰”とか”アルプストレッキング”なんて言うグリンデルワールド(スイス)やツェルマット(スイス)、シャモニーのコースが多いですよね。
ジュネーブからの日帰りオプションツアーも多いし・・・
だからシャモニーはスイスって思ってる人も多いのでは。
確かに身寄りの空港はジュネーブ空港だし、空港からは車で1時間と言う距離だし・・・

でも実際はフランスなんです!イタリアとスイスの国境に面した小さな村なんです。

そんなシャモニーの最大の魅力はやはりこの恵まれた自然環境とそのスケールに負けない人工物でしょう!3800mまで上がるエギュイデュミディのロープウェイを初め、4つのロープウェイと登山電車によってこの大自然の中に容易に素早くアクセスする事が出来るのです
そして、大きな町アヌシーやジュネーブ(スイス)まで1時間、イタリアまではモンブラントンネルを使って30分、スイスまではルツールの村を超えて1時間とまあ短時間で国も変われば言葉も変わり、文化や生活習慣も変わるのです。だから短時間で本当に多くの体験が出来る場所なんです
飲料水で有名なエビアンやトノンも車で1時間の場所。スキーや登山用品メーカーの本社(SALOMON,,DYNASTARなどのSKIメーカー、LAFUMA,MILLE,EIDER.などのウェアメーカー、そしてSIMON,GRIVEL,SNAP,FREESTONE.TSLなどの登山用品メーカー...)
とまあよくここまで多くのメーカーがこの周辺で産まれたと思う程に沢山有ります。
そう、ここはアウトドアスポーツのトレンドを生み出す場所なのです
冬はスキー、スノーボード、バックカントリーツアーと雪を多いに使ったスポーツ、その他の時期はクライミングやハイキング、登山にマウンテンバイクやパラグライダーなどなどここで出来ないスポーツは野球くらい!って感じ

つづく

テーマ:フランス - ジャンル:海外情報

  1. 2006/07/27(木) 14:32:21|
  2. 海外(ヨーロッパ)
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カテゴリーに『豆知識』を追加

新しく『豆知識』と言うカテゴリーを作ってみました
中学校時代からの友人のアドバイスを参考に、長年この地で暮らしている自分たちには普通の事でもこのブログを読まれている方には全く新しい世界なんて事も!
ここでの生活の知恵や情報を少しずつでも発信して行きま~す

テーマ:フランス - ジャンル:海外情報

  1. 2006/07/27(木) 13:52:33|
  2. 豆知識
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ラーク・ブロンとクライミングのコラボ!

シャモニーのハイキングと言うとラークブランと言う湖が有名です
風が無い時はその湖に対面のモンブラン山群が奇麗に映し出され、凄く奇麗です。
この景色が見たい人は朝1に!!
とハイキングだけを僕とするのも残念なのでハイキングモードのAさんにクライミングも進めた結果、湖に向かう途中の200mのルートをまず登ってから湖を見に行きました。
帰りは夕立に成りそうな中下りセーフ。
今は大雨に雷がゴロゴロ鳴ってます
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↑登ったルートの1ピッチ目。後ろには日本の登山界でも有名なジョラスの北壁やドリュがよく見えます。
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↑ルートの頂上!本当にいい景色
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↑これはラークブロンでの1枚。ロバに沢山の荷物を乗せてますね。
これはツールドモンブランと言う1週間程かけてモンブランの周りを山小屋に泊まりながらハイキングをするツアーです。

PS:昨日の記事には初めての方からもコメントが有って嬉しかったです!
皆さんも是非コメント出してみて下さいね~BLOGって何か一方通行って感じがするんですよね~
  1. 2006/07/25(火) 23:59:18|
  2. 海外(ヨーロッパ)
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タキュール

久しぶりに標高の高い場所へ行く事に!
天気も快晴
夏のシーズン中、エギュイデュミディのロープウェイの始発は6時10分。
その時間はアルピニストだけなので何か日中の団体観光客と混じるのとは違った感じ・・・
ミディの稜線のコンディションは温暖化の影響でかなりクレパスが出ていて今までで最悪の状態。何時かこの稜線も・・・と不安に成る程です。
シャモニーで生活する友達のガイドとも話をしましたが、このままだと雪のルートは夏に登れなく成るかもって。
温暖化は深刻です
タキュールの一般ルートはまずまずのコンディション。でも雪の量が本当に少ないので8月が不安
これからは岩登りの技術を高めて岩のルートへのガイドが主流になりそうです!
ベルトも少し前までは夏でも登れるコンディションが有ったのに、今では春までって感じこのままだとどうなってしまうのか凄く凄く心配です。
少し良いNEWSとしては日本人男性(62歳くらい)が先週シャモニーの2名のガイドによりグランドジョラス/ウオーカー陵に登ったようです。この歳でもこんな大きな目標に挑戦して成功するなんて素晴らしい事ですね!
僕もこんなルートでガイドしたいな~
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↑今日のタキュールのセラック。
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↑タキュール山頂から見たモンブラン。手前がモンムディ。モンブランへの登山者の姿が良く見えます
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↑ミディ南壁は大人気!!コールマンにも1パーティー取り付いてる。
  1. 2006/07/24(月) 21:53:58|
  2. 海外(ヨーロッパ)
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イタリア!

今日はイタリアでクライミングをして観光の予定で出発
(シャモニーからイタリアへはモンブラントンネルを使えばわずか30分)

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トンネルを出ると最初の町はコールマイユール
ピンと来ないですよね。ここはトリノオリンピックでフィギュアスケート日本代表が大会前の調整を行った場所です。山好きの方だと自分も愛用しているGRIVELの本社と工場が有る村です。
いざクライミングと・・・しかし、先週目標のマッターホルンを登ってしまったAさんは『なんだか気が抜けちゃって・・・観光だけが良いな~』との事
そんな事でアオスタの町へ行きイタリアの町を歩きピザを食べる事に。
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みんなのんびり!なんか良い感じ!
その後はもちろんイタリアンジェラートを食べて移動。
クールマイユールによって少しお散歩。他にも谷をいくつか回って帰宅しました~
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↑アオスタで見つけたグリベルのヘルメット!!日本には入ってないカラ~が沢山!!
何かおしゃれな感じしませんか?
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↑夕方はお世話になっているY氏と今年初のグルフのまねごとう~ん難しい!
  1. 2006/07/23(日) 03:12:39|
  2. 海外(ヨーロッパ)
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ブレバン・フリゾンロッシュ

今日は朝ゆっくりと言うリクエストなので9時30分にシャモニーを出て、ブレバンのロープウェイで山頂へ
シャモニーの町から歩いてアクセスできるロープウェイは2つ。1つは3800mまで上がるエギュイ・デュ・ミディ、それとモンブラン山群を正面から眺められる大パノラマが自慢のブレバンが有ります
そのブレバンのロープウェイの終点から徒歩15分(下り)でこのフリゾンロッシュのルートの取り付きに着きます。
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標高差200mで6ピッチ(3ピッチが5c/2ピッチが6a)
終了点からはロープウェイの駅まで5分
これぞヨーロッパのマルチ入門!?ってな感じ
正面にはヴェルトやドリュ、グレポンにブレチエール、エギュイデュミディ、タキュール、モンムディ、モンブランとまさに大パノラマ
下や上にはパラグライダーが飛びとても気持ち良いクライミングがたのしめます


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  1. 2006/07/21(金) 23:08:40|
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少しジムで登る

夕方は久しぶりにジムで少し登りました。
シャモニーのスポーツセンターに有るボルダー壁。入場料も3.8ユーロ。
天気も良いし暑い事もあってか貸し切りでした~
でも何だか指の間接が痛くて余登れず・・・
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  1. 2006/07/21(金) 01:53:05|
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サッカーフランス代表の強さの秘密!

サッカーワールドカップも終わって少し時間がたってだいぶ静かに成りましたね。
ここフランスもすっかり冷めちゃってます。
そこでフランスのチームが今回決勝まで行った強さの秘密を紹介しちゃいます!
そこには登山!が有ったので。
5月下旬にTIGNESと言う氷河の有るフランスのスキー場で合宿をして、チーム意識を高める為に登山をしたので。
ジダンもアンリもフランスワールドカップ出場選手全員勢揃い!!
その模様はこのサイトで見て下さい。《クリック
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日本とフランスの文化の違いも、サッカーに対する考えも、登山に対する考えも、色々な意味で全く違うのが解りますよね~
  1. 2006/07/20(木) 00:47:39|
  2. 耳より情報!
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お昼ね

シャモニーでの生活に欠かせないのがお昼ね!
この景色の中でのお昼寝は最高ですよ~ん
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  1. 2006/07/19(水) 23:19:24|
  2. 海外(ヨーロッパ)
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山は自由な空間、だからこそ正しいモラルを持って欲しい!

昨日のBLOGに書いたように昨日のマッターホルンですれ違った日本人登山客に一言!
ソルベイの避難小屋までの標準タイムは2時間30分、現地ガイドはソルベイまでこの標準的な時間以上時間がかかるとそれ以上は登らず下山します。
なぜかは、ソルベイまでが山頂までの半分弱、山頂までの登りの時間より下りの時間の方が長く掛かるのでソルベイまで3時間だと山頂までの6時間30分、下山に7時間30分で14時間の登山に成ってしまいます。と言う事は4時に出ると小屋(ヘルンリ)には18時・・・ユウダチが来るのは3時過ぎから・・・雷が頭の上で成るのも嫌ですが濡れた岩場を下るのも。だからソルベイまでの時間が基準で行動の目安を立てているのです。

さて、昨日の日本人のおじさん2名パーティーは昨日書いたように僕達とソルベイ小屋ですれちがいました。(僕達は山頂を踏んで下山中、彼らは登る中)
時間は11時位でしたかね~
自分も日本人なので気になって声をかけたのでその時のコメントを
『こんにちは、出発の時間が遅かったんですか?』(朝食は同じ時間に食べてたので)
『4時30分くらいですかね~朝食後部屋に戻って降りたら誰もいなくて・・・』
『そうですね僕達も4時には出ましたから。でも30分だけ遅かっただけじゃないですか~』
『ルートファインディングに時間かかっちゃって』
『そうですね、ルートファインディングが難しいですよね。でもこの時間にここでこれから上に行くのは厳しいと思いますよ。』
『早く登ったら楽しめないじゃない!楽しみ方は人それぞれで良いんじゃないの!』
『そうですか~。でもここは雷雨も有るし、落石も、ルートファインディングも難しいですからね・・・』
『雷雨?今日は大丈夫でしょう!』
『まあ何でもいいですが無事に下山して下さいね』

とこんな感じでした。
最後の『今日は大丈夫』て意味が解らない!!
天気予報は午後は雷雨を予報しているのに・・・それは僕がこの山を登る時に一番気にしてる事なのに空を見上げて『今日は大丈夫でしょ!』って!
この人が登るのが遅いとか登るな!と言っているのでは無く、正しい情報とその山を登る人達の常識を守って欲しいと言う事です。

3時過ぎから真っ黒の雲に包まれそうなマッターホルンを見上げながら彼らの事を心配してしまいました。無事に下山してると良いけど。

  1. 2006/07/19(水) 21:19:14|
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マッターホルンは最高のコンディション!

昨日朝の9時30にシャモニーを出てツェルマットへ!
もちろん目標はマッターホルン。
ツェルマットに着いたのは12時30分、雪の全く無い(ベストコンディションってわけ~)昼食を食べていざ!
とその前に、なんでこうも物価が高いのよ!マックのセットが1500円位だしスイスの皆様『あなた方は異常です

ヘルンリ小屋はガラガラ。80%位がガイド登山。
僕達は一番上の階の6人部屋(2段ベットX2)を4人で使う事に。
朝は3時30分に朝食が食べれるので3時15分に起きて準備をすませてから3時30分には食堂で待機。この行動が実はマッターホルンには大切なのです。
なぜ?
このルートは何処でも抜けるわけではないのである程度スタートで良い位置に着けるのが凄く大切なのです。
と言う訳で3時50分に小屋を出て、ソルベイ小屋(マッターホルン山頂までの途中に有る避難小屋)へは2時間15分、山頂到着8時、その後下山で小屋着13時の往復9時間でした。(9~10時間位が標準コースタイムです)
その後、2時間の下山とシャモニーまでの車の運転で今日(今)着きました。
そうそう、下山時に日本人のおじさんパーティとソルベイですれ違いました。この事で明日《一言もうす!を明日書きます。》僕達の30分程後に出て、何で僕達が2時間で登ってる所に3倍もの時間をかけて『すぐ登ったらつまらない』とか訳の・・・長く成るので明日
まあ、とにかくマッターホルンのコンディションはめちゃくちゃ良いです!!

今のマッターホルンの状況はこちらのWEBCAMを見て下さい。
  1. 2006/07/19(水) 05:15:11|
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ガイド3日目は何処へ?

昨日の行動がけっこう効いたようで今日は少し高度を下げてのガイディング。
ペーンと言う山のパピヨン陵に行きました。
グレードは1ピッチ10.a有るか無いかの短いピッチが有る意外は3級~4級前後のルート
シャモニーの町を下に見ながらのクライミング(登山)はす~ごく気持ち良い!!
残置のギアーも凄く少ないのもこのルートの良い所!
岩も凄く良い岩だし、アプローチもエギュイデュミディの中間駅から40分と凄く近いけど程よく遠い人気ルートです。
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↑高度感出てますね~
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↑日が当たるといきなり体感気温が20度違ういきよい

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↑このピッチが10.a有るか無いかのピッチ。

今日は早々と2時30分にはで3時過ぎには
  1. 2006/07/17(月) 07:28:12|
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ガイド2日目は高度に慣れてアルプスを楽しもう!

2日目と成るとAさんの体調もきっと良く成ってくるはず。(悪かったわけではないですよ)
と言う事でエギュイデュミディと言うロープウェイでビュ~と3800mまで上がってそこから山へ出かける事に。
ミディのコルへ降りて、ラッシュナルの縦走をまず午前中に....思った以上に雪は少なく浮き石が多い多い。実際に僕達の後ろのパーティーは1時間後にヘリで救出されてたわ~
そして午後は定番コスミック山稜。この2つのルートを1日ですると3500~3800m位の標高でなかなか良いトレーニンングに成りますよ。
天気は4時には...
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↑ラッシュナル縦走
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↑コスミック山稜
  1. 2006/07/17(月) 07:16:44|
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ライフラインの復旧!

Aさんガイド初日は金曜日。
(雷による影響でインターネットアクセスがダウン今ようやく直りました。)
ゆっくり起きて赤針山群のランデックスへ
フレジエールのゴンドラと新しく成った6人乗りのリフトで上がって徒歩30分。アプローチも楽なのがここの魅力!
夕方からは雷雨の予報。もちろん3時前から大雨
今週は雷雨との戦いも激しそうだな~
  1. 2006/07/17(月) 07:06:09|
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フリークライミング ワールドカップ in CHAMONIX

シャモニーでの初日は装備のチェックから始まり、庭の草刈り、ジムでクライミングをしてワールドカップ決勝の観戦・・・我ながら色々動いたと思う。
まあジムでのクライミングはこれからもしばらく時間が有れば行きたいのだが、これまで3回以上は登れた事が無い。毎回帰国するとゼロからのやり直しと言うのが苦しいから毎年、今年は!と思うのです。

本題、本題
今、シャモニーで行われているWCの決勝を見に行って来ました。
まず日本勢は全員予選落ちのようす・・・
決勝の会場でヒデと木村さんに会って話を聞いたけど、コンペのスタイルも毎年変化していて、今ではボルダーの連続の間に小さなレストが有るって感じみたです。
解説にはダニエル・デュラ~クが来てました。彼も引退したの?かな?
まあ僕達みたいな普通な人には想像も出来ない事だろうな~と思いながら眺めてました。
決勝は最後まで見たけど、表彰式まではいなかったので詳しい順位は???
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↑決勝進出者全員 男子10名/女子8名

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↑決勝のルート。左が男子、右が女子

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↑会場はこんな感じで凄い人!!さすが世界一の山のリゾート!
  1. 2006/07/14(金) 06:54:56|
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一夜明けて目の前はモンブラン山群!

ぐっすり朝までって思っていたけど6時には目が覚めてしまた~
時差ぼけは余しない方だから多分違うと思うけど・・・
そうそう、まず皆さんが知りたい(?)こちらのお天気はと言うとなかなか良かったようで雪のルートは今が一番良いみたい。
それから岩のルートは温暖化でやっぱり取り付きが悪いルートがかなり多いって感じ
マッターホルン??は今来た情報は標高4000mからは雪が結構残ってるみたいだけどコンディション的には良いみたい
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↑僕の部屋かのみたエギュイデュミディ

早速、今朝は置いてあった荷物の確認と装備を並べて確認。
簡単に僕がこの夏ヨーロッパで使う装備の紹介で~す!
もちろんモンブランやマッターホルン、岩のマルチにフリーのルート、アルパインのバリエイションとやりますよ~
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↑何が写ってるか良く解らないか~?
まあこんな感じの道具を使って山に登るのです!

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↑これは着る物!
沢山あるようでそんなに無いんですよ。これだけで標高500mの登山から4800mの登山までをするんです。この中から毎朝、厳選されたウェアーを着て出発するんです。

道具に付いて詳しく知りたい方はメールでも下さ~い。




  1. 2006/07/13(木) 17:50:14|
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FRANCE 到着

いや~
今、シャモニー到着です。もうこちらの時刻は夜中の12時近く・・・
成田発のフライトが遅れて、アムステルダムからのフライトに間に合わず1便後のに乗らされちゃいました。しかも成田ーアムスの狭いエコノミー席で隣は太った外人、さらにテレビ画面が壊れてて映画も見る事が出来ずの長旅
昨日のこの時間(日本時刻)は渋谷で飲んでたって思うと不思議だ~
でもフランスに来るのってなんか故郷に帰るって感じでなんか何とも思わないのも良い感じ。
2ヶ月も出るのに荷作りも30分だし
忘れ物はしてないか心配でもハーネスにアイゼン、登山靴、アイゼン、ピッケルにロープが有れば登れるし~
今シーズンはどんな楽しい山行が有るのか楽しみ楽しみ!

それより、フランス語忘れてないかが心配・・・
え~と、ボンジュ~、ムッシュ~、アザブジュバ~ン、ナガズボ~ンハンズボ~ン
うん。大丈夫そうだ


  1. 2006/07/13(木) 06:58:55|
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サバイバル登山家

今日(今まで)、友人の出版記念パーティーに行ってました。
友人とは岳人と言う山の専門誌の編集にいる服部文章さん(ブンブン)です。
何時もお世話になってる雑誌社の編集と言う関係から一歩進んだおつきあいをさせて貰っています。(ぼくだけ?
そんな彼が『サバイバル登山家』としてデビュ~!
山の楽しみ方の1つをとことん追求している姿は実に服部君!!
もし、機会があれば是非読んでみて下さい。
僕とは全く(?)違った形で山の魅力を伝えています。
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↑ブンブンが僕のブログに載せて欲しいと一押しの写真。


本の紹介
■著書紹介『サバイバル登山家』(みすず書房刊)四六判上製カバー、264頁、2,400円(税別)
「生き延びる自分を経験すること、僕の登山のオリジナルは今でもそこにある。絶対的な経験の先にある感情の起伏にこそ、僕の心を物理的に動かしてゆく力がある」そんな経験を求めて装備を切りつめ、食糧を現地調達し、道のない山奥に入り込んでいく究極の山旅。そんな、自らが「サバイバル登山」と呼ぶを登山と、豪雪の北アルプス黒部で行なわれる冬期登攀記を描く本格山岳ノンフィクション。
(みすず書房http://www.msz.co.jp)
  1. 2006/07/12(水) 01:21:18|
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ワールドカップも終わり

今朝サッカーワールドカップが終わった。
結果かPKでイタリアの優勝!
僕はフランスを応援してたんだけど、何時見てもこのPKってのは残酷なルールだと思うよな~120分戦って、勝敗が一瞬で決まってしまうんだから
思えば前々回のフランス大会でフランスが優勝した時は自分はフランスで生活してたよな。
あの時の盛り上がりと言ったら本当に凄かった!戦争に勝ったらきっとこの国の国民はこんな感じなんだろうって。
あの時の決勝も一番印象強かったのはジダンのヘディング!2ゴール!
そして今回もあのヘディングは最高!(レッドカードもらっちゃったけど・・・)
でもあの姿勢ってジダンらしさが最後まで有って、あれで現役を引退と言うのは良くも悪くも色々と言われるだろうけど僕はあの最後『ジダンらしい最後だな』ってかっこ良く思ってしまった。
10.jpg

ジダン!夢を見させてくれてありがと!
  1. 2006/07/10(月) 21:30:28|
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アラスカから帰国しました~

アラスカって聞くと大自然ってのが代名詞かな~
登山の世界ではやはりマッキンリーがアラスカの山の代名詞かも。
それは日本で最も有名な冒険家『植村直己』さんが遭難した場所だから?それとも北アメリカ最高峰だから??まあ、実際に行ってみれば登山者も多いし商業登山化された登山って印象が大きいかも。
そんな話は置いておいて、簡単にこのマッキンリー登山の全様をお話します。
まず僕達(5名)はシアトル経由でアンカレッジに入り、そこで食料や装備の足りない物を買い足しタルキートナと言う小さな村へシャトルバスで移動。
ここが最後の村。ここからはセスナで氷河に降り立ちいよいよ登山開始と成る訳です。
その前にレンジャーステーションでチェックインをするのも忘れずに。
こんなセスナで出発

氷河に降り立つといよいよ本格的な(?)登山の開始。これから最短で2週間、
最長で3週間の登山の開始!
ソリーとザックに荷物を分けて登のですが、1人あたりの荷物は40KGかな~
IMG_0473.jpg

とこんな感じです。
行程はと言うとセスナが着くランディングポイントが標高2200mでそこから2000mまで下り山頂6196mまでをC1、C2、C3、メディキャルキャンプ、ハイキャンプと順に高度を上げてキャンプを設立して頂上を目指す訳です。
もちろん一度に40KGもの荷物を上げる事は難しいので同じ行程を2度程行って、1度は荷物を上げ、翌日キャンプを上げるなどして登ります。
この手の高所登山は高度順応と言って体内に取り込む酸素料を増やせるように体を慣らして行く事が登頂を成功させるキーファクターです。なのでゆっくり、ゆっくり行動するのです。
IMG_0482.jpg

ここはC3。
豆情報!
トイレはどうするの?って知りたくありませんか?
レンジャーステーションでチェックする時に携帯用トイレ(ポリバケツの蓋付き)とビニール袋を渡されます。そうです。そのビーニールにためて決められたクレパス(氷河に開いた穴)に捨てるのです。天気がいい日はともかく天気が悪いと最悪!マイナス20度で雪に当たりながらお尻出すのはつらいです。小便は人によってテントの中でビンにして捨てると言う人も居ますが・・・
そうそう、4300mに有るメディカルキャンプでは素敵なトイレ↓が有るのです。
IMG_0537.jpg

↑大展望の野外トイレ

とまあこんな生活をおくりながら山頂へ行って無事帰国しました。(とは言えもう1週間くらい前ですが・・・)
2年連続で行ったからもう来年はちょっとパスかな~

  1. 2006/07/10(月) 04:02:29|
  2. ガイディング
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BLOGはじめました~!

最近、オフィシャルサイトの方はデーターがおかしく成りすっかり更新がされていない状態が続きREPORTSを楽しみにして下さっている方には申し訳有りません。
ただいまオフィシャルサイトの方はリニューアル中ですのでもう少しお待ち下さい。
それで、と言う訳では有りませんが簡単に更新も出来る現代の日記《BLOG》を始めます。
地球上のあちらこちらから更新出来ればと思っていますので宜しくお願いします。
  1. 2006/07/10(月) 02:25:32|
  2. 一言もの申す!
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プロフィール

江本悠滋

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☆フランス国家スキー指導員
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